復讐
二章
速見 悠人side
7月2日 午前8時25分
ガラッ!
教室のドアを開ける。
だが、悠人の存在を認めるものはいなかった。
まるで、虫が教室に入ってきたかのような空気だ。
今日は…大丈夫かな?
みると、今日は自分の机がある。
ある!よかった…。
一週間に2度あるかないかのいい日だと思った。
いつもはほぼ、自分の席は無くなっている。
これが、僕にとっての日常だ。
よくもまあ、飽きないでいつも、やるなとおもう。
今日は無くなっていないということは…なにか、違うところでやられるんだろうということは、分かっていた。