甘空life〜ずっと好きでした〜

「おはよー!」
などと口々に言いながら校門に入っていく
生徒達。
「おい!」
「うわっ!」
後ろから急にかけられた声にビックリしたあたしは
皆が振り向くぐらいの声で叫んでしまった。
「何あいつ」
「超うるさいんだけど」
「バカもほどほどにしてよ」
そう.あたしはイジメられている。
あたしがモデルだからって調子にのっていると
思ってる人ばっかり。この学校。

先生だって見て見ぬふり。
そんなの先生って言わないし。
だから.あたしは誰の助けも必要としない。
一人で生きていくって決めたの。
小さい時から自由だけを夢見てた。
親だってあたしがモデルだからってのをいいことに
あたしの収入だけを頼りにして。
バカじゃないの?
親が働かなきゃ意味ないでしょ。
子供の収入あてにしてどおすんの?
『あたしが独立したらあんたらどおすんの?』
って聞くと毎回決まって
『そんなのどうにでもなるじゃない』だって。
『あんたも友達作りなさい』とかいうけど 
別に友達とかいらない。ましてや親友なんて。
どうせ最後は裏切られて結果何もいいこと
ないじゃん。
大人なんて信用できないよ────────。
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