私のちょっとだけ好きな9文字の人
俺は隣を見た。
関西弁で荒げた声の主は高柳だった。
「なんや最近、こそこそと。うっとうしいんじゃい!」
高柳は今にもその女子たちに突っかかりそうな勢いだった。
「はあ?翔子には関係ないやん」
女子も負けじと言い返す。
「なんや?ほんまは京介に言うんは怖くてよお言えんのやろ!卑怯なんじゃいお前ら!」
取っ組み合いになった。
周りは騒然となる。
俺はすぐさま高柳を止めに入ったが、
もう手がつけられない。
「こら!何してんの、あんたたち!!」
誰かが雪石先生を連れてきて
結局その場は一時収まった。
高柳とその女子は先生に別室へ連れられて行く。
俺は、ふと西田と目が合った。