私のちょっとだけ好きな9文字の人




一時間ほどで商店街を縦断し、
俺たちのガイヤカーニバルは終わった。




さっきは、まだ明るかったのに、
辺りは真っ暗になっていた。




「お疲れー!一人一つずつジュース取ってね」




世話役の人にジュースをもらう。
喉が渇いていたのでありがたかった。




「お疲れさま!ちゃんと踊れとったやん」




相生がジュースを持ってやってくる。




「ありがとう。これも相生のおかげやな」




「ううん。全然」




俺たちは二人で駐車場のタイヤ止めのブロックに座った。
なんかこうしてるとカップルみたいだ。




「なんかカップルみたいやね」




そう声をかけてきたのは、
有希お姉ちゃんだった。




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