私のちょっとだけ好きな9文字の人
俺は、有希お姉ちゃんにすべてを話した。
「なるほどねー」
有希お姉ちゃんは腰に手を当てて、うんうんと頷く。
「それで、どう思う?」
「ずばり、その子、京ちゃんのこと好きやと思うよ」
そっちじゃなくて。
ってまじか?まじなのか?
いやいや、そうじゃなくて。
「え?ああ、ごめんごめん。そっちじゃないんじゃったっけ?あははは」
まったく。
「簡単なことじゃない?」
「簡単?どうすればいいん?」