私のちょっとだけ好きな9文字の人
高橋さんの名前が呼ばれてから何となくわかっていたんだけど、
それでもやっぱり悔しい。
「いいか。きっと交代があるけん、準備しとけよ」
大島がストレッチをしながら言う。
「京介が来やすいように、俺が点を取りまくってやるよ」
俺の背中に手を当てて住岡が言う。
「ほな、それまでは絶対無失点にせなあかんな」
高柳が水分を取りながら言う。
みんな。
ありがとう。
俺は、今できることを
すればいい。
今できること。
それは、いつ交代で入ってもいいように
身体を温めておくこと。
そして、勝つんだ。
打倒!
砥上小!