私のちょっとだけ好きな9文字の人
学校に着くと、昇降口の前に新クラスの張り紙がしてあった。
「お、京介、こっちこっち」
「俺たち三人同じクラスやったでー」
張り紙の前で声をかけてきたのは、住岡 陸(すみおか りく)と、大島 和彦(おおしま かずひこ)。
二人とは同じサッカースクールに通う友達。
「2組かあー結構知らない人多いねー」
「ま、京介と陸がおればなんでもいいやん?」
「そそ、クラス対抗でサッカーしたら強いし」
「それもそうやね」
そんなことを話しながら新しいクラス、3年2組の教室へ入る。
「俺の席は・・・と」
自分の席を探していたら、一人、見覚えのあるやつが一人でぽつんと座っていた。
「よ!川田も同じクラス?」
「おお!心の友よ!」
そういって川田は抱き付いてきた。
永遠のライバルがこんなことでは先が思いやられる。