私のちょっとだけ好きな9文字の人





何とかゴールは免れたが、
最悪の状態だった。




PK。




相手にとっては絶好の得点チャンスだ。




「す、すまん」




百合川さんが肩を落とす。




「いや、まだ入ったわけやない。切り替えろ」




萬代さんが百合川さんの背中を叩く。




PK。




キッカーは、もちろん10番。




10番の蹴ったボールはキーパーの酒井さんの飛んだ方向と
逆へ吸い込まれた。




ピッピーッ!!




2対1。





< 161 / 392 >

この作品をシェア

pagetop