私のちょっとだけ好きな9文字の人
射的の屋台の前でおじさんと誰かがなにやらもめているようだ。
「なんやろか」
みんなで近づくと・・・
「いやね、そうは言っても、倒れてないけんねー」
「これ、絶対倒れんように固定してあるやろ!」
女の人が射的の銃を持って、景品を突いている。
「あ、こらこらやめな!」
まったく、どうしようもない大人がいるもんだ。
でも、この人の後ろ姿、どこかで見たことがあるような・・・
「あれ?君たち!?」
その女の人が俺たちに気づいた。
振り返ったその人は・・・
「ゆ、由美先生!?」
ほんと、世間というやつは狭い。