私のちょっとだけ好きな9文字の人




「はい、じゃあ、恋ヶ窪さんの席は・・・」




俺は、恋ヶ窪と目が合う。




「先生、私、あの人の隣がいいです」




恋ヶ窪が俺を指差して言う。




クラスがざわつく。




それよりも何も、俺の隣って既に高柳がいるんだけど。




「ごめんね。隣は翔子ちゃんが座っとるけん」




雪石先生が言い聞かす。
しかし、恋ヶ窪は引き下がらない。




「いやです。じゃあ、あの子をどこか他の席にしてください」




これには高柳が黙っちゃいない。




「なんやて!?お前、何様や!」




しかし、恋ヶ窪は顔色一つ変えない。




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