私のちょっとだけ好きな9文字の人
「けど、もうエントリー済ませちゃったから、それはできんのんやない?」
相生の言う通り。
「けっ!なんで先生、もうエントリー出したんやー」
「いや、こう、何て言うか・・・」
みんなが雪石先生に注目する。
「見栄・・・かな」
みんなため息。
「ま、とにかく、チームワークで乗り切るしかないやろ」
俺は、香恋への最大限の配慮のつもりで言う。
「わー!さっすが京介くん!やっさしー!」
香恋が抱き付いてくる。
「まさか、お前、ほんまは京介と一緒に居りたいために、
リレー立候補したんやないやろなー?」
高柳が香恋をにらみつける。
「そうよ?悪い?」
悪びれもせず白状する香恋。