私のちょっとだけ好きな9文字の人
「これは俺と常盤か、お前と相生の勝負ってところかねー」
周りで見ている人の話す声が聞こえてくる。
たしかに、周りは敵なしと言ったところだ。
きっと高瀬の性格からして
奴はアンカーで来る。
問題は常盤だ。
常盤がどこで走ってくるかが
勝敗を大きく左右するだろう。
おそらく、高瀬も同じように
相生のことを気になっているに違いない。
「じゃ、1走は位置について」
先生で指示で大島がスタートラインに立つ。
「和くん!かましたれ!」
「位置について、よーい。どん!」