私のちょっとだけ好きな9文字の人
住岡と3-1はかなり接戦だった。
もうほとんど差がなかった。
このままだと、勝敗は
俺と常盤の対決で決まるほどだった。
見ていられなかった。
何度も抜かれそうになるが、住岡もなかなか譲らない。
大接戦だ。
住岡が半周を過ぎたところで、俺の緊張はピークに達した。
やばい、次は俺の番、俺の。
俺の。
その時、俺の背中で声がした。
その声は俺が一番好きな声。
「京介くん!」