私のちょっとだけ好きな9文字の人





しかし、教室に帰ってくると、
常盤は俺の席の前で何やらもめていた。




「ちょっと!香恋の京介くんにつけまとわらないでくれる?」




「お前のものじゃない」




ごもっとも。




「で、でも、いずれ香恋は京介くんのお嫁さんになるんだから、一緒じゃない」




「一緒じゃない」




その通り。




「そんなこと言って、ほんとは京介くんのこと好きなんでしょ!?」




「そうじゃない。ただ、純粋に勝負したいだけだ。お前と一緒にするな」




すごい。
香恋を言い負かしている。




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