私のちょっとだけ好きな9文字の人
俺たちは、駅に着き、電車に乗った。
相生とは向かい合わせで座る。
気まずい。
というか恥ずかしい。
けど、相生は確かに「好きな人を教える」と言ってくれた。
けど、隣には寝ている香恋がいるし、相生の隣の子は・・・
ま、静かな子だから大丈夫か。
すると、相生は紙をちぎって何かを書き始めた。
そして、書き終えると、その紙切れを俺に渡す。
「絶対に誰にも言わんでね?」
紙切れにはそう書いてあった。
俺は、頷いた。
誰にも言わない。