私のちょっとだけ好きな9文字の人
再び、高柳から琴吹の手紙が回ってくる。
「そっかー私も参加しようかなー♪」
琴吹も?
ああ、たしかに大島と一緒にいれるチャンスだもんな。
俺は、ふと相生の方を見た。
そういえば、相生も参加するんだろうか。
もし、参加してたら距離が縮まるかもな。
聞いてみよう。
「相生とかって参加したりすん・・・」
「京介くん!?」
俺が顔をあげると目の前に雪石先生の顔があった。
あちゃー
「夏休み前で受かれとるんもいいけど、今は授業中ですよ?」
雪石先生は不気味に笑い、教壇へ戻っていく。
はあ、助かった。
さて、続きを・・・あれ?紙がない。
「これは預かっておくので、あとで取りに来なさい」
先生は紙をひらひらさせながら言った。
しまった。