私のちょっとだけ好きな9文字の人




俺はしびれを切らし、口を開いた。




「琴吹・・・は?」




「・・・理子は来んよ」




「え?・・・そうなんや」




どうやら、俺を呼び出したのは西田らしい。
一体何の用だろう。
それにしても、何だこの気まずさは。




そんな中、西田はというと
ずっと俯いていた。
どこか悲しそうな感じで
今にも泣き出しそうだった。




俺って何かしただろうか。




「あの・・・さ、俺、なんかした?」




「え?いや、そうやないんよ」




「なら、何か俺に用事?」




「ん?・・・あ・・・うん。用事・・・っていうか・・・なんていうか・・・」




本当に何なんだ、この子は。




最近、おかしいなとは思っていたけど、
今日はさらにおかしい。




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