兄貴がミカエルになるとき
話題になったのはシェリルの新作の洋服が素敵だったこと、リチャードの写真がかっこよかったこと、そして世界のセレブが焦がれるシェリルの広告に、見たこともない東洋人のモデルが起用されたことが要因だと分析している。

毎年トップモデルが狙っているブランドを、気づけば見たこともない小娘がいきなり出てきちゃったわけで、インパクト勝ちみたいなノリだ。

なぜなら1945年のブランド創立以来、シェリルの広告には白人しか起用されたことがない。

「貴族的なその敷居の高さとプライドは、ちょっとやそっとのハリウッドスターやスポーツ選手でさえもはねつける」

とは、ウィキペディアによる情報だ。

そんな広告イメージを、「かてーよなー、色気ねーよなー、毎回代わり映えしねーよなー、つまんねーよなー」と、あちこちで言いまくっていたのがリチャードだ。
< 61 / 307 >

この作品をシェア

pagetop