月と星

先輩達が少し困惑している。

「確かに上手いけど、明梨を下げて出すほどのことかな。」

「勝ってるからって、1年を出すなんて監督は何を考えてるんだろう。決勝戦だっていうのに。」

聞こえる気がする心の声。

それでも集中してプレーをする。

サーブが私に回ってきた。

打つ前のルーティーン動作をしながら、気持ちを落ち着かせる。
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