彼と、お花と、お仕事と。
『え………?あの』
『………………卒業、おめでとう。まだかもだけど……』
久々に聞いた声は、心に染み込んだ。
そして、和さんの手には、小さな花束を持っている。
『……それ。』
『あっ、これ。はいっ、プレゼント。』
『あぁ、ありがとうございます。』
『じゃあ、これで………』
『まってっ!』
なんか、特に用もないのに引き止めちゃった…………
どうしようっ!
『あ、あの、お茶でも…………?』
『あっ?あぁ、じゃ。お邪魔します。』
和さんは、家に入ってくる。