【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
「……さ………く……ま!」
あれ、誰かが呼んでいる
まだぼーっとする頭を動かしてピントを合わす
「どうしたの、白石」
いつの間にか学校についていて
ドアも開けてあった
「紅愛様、ご気分がすぐれないのですか」
…あれ?この会話どこかでしたことあるような
「ねぇ、この会話前にもした?」
「…え、えぇ。20分ほど前に」
20分前?
あれ、私なにしてた?
まあいいか
「そう。ところで今何時?」
「8時でございます
学校は8時30分からになりますので
お遅れのないようにしてくださいませ」
白石の言葉に軽く頷くと
学校に向かって歩き出した