【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
「龍…そんな…」


顔をのぞき込むと


綺麗な顔立ちの龍の顔は


無数の痣や出血の痕がある


まくってある服からみえる腕も同じだった


「龍…龍…」


思わず腕に優しく手を置く


すると


「んっ…」


龍が小さく反応した


「龍!!!」


「…ひ、め?」


「そう、そうだよ!」


「ここ、は…


………ってぇ!」


起き上がろうとする龍は苦痛に顔をしかめる


「動いちゃダメ、傷がひどいの」


そう言って止めるけど上半身をおこした


「ここは…暗鬼の倉庫か」


龍があたりを見渡しながら言う


「暗鬼?」


「あぁ。姫は知ら無いよな


暗鬼っていうのは…「ガッチャン!」


「異端派、裏No,1の暗鬼。


なんにも知らされてないって可哀想~ははっ」


大きな音を立てて部屋に入ってきた


不愉快なほど高い声で笑うリーダー格
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