【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
そこにはタンクによりかかり座り込んでいるナギサがいた




…しかも眉間にしわをよせてかなり辛そう


「大、丈夫…?」


ためらいながらも腕を揺すってみる


それでもまだ辛そうに顔を歪めるだけ


どうしたらいいんだろう…


さっきは立っていたから気が付かなかったけど


座って顔をのぞき込むと大量の汗もかいていた


熱…とか…?


それなら早く動かさなきゃ


もう一度強く腕を揺すると



「え………?」



バンッ!



その音と共にゆれる視界、傾く重心


気づいた時には腕に痛みが走った


なんか…またデジャヴ。


なんて冷静な自分はやはり可笑しいのだろうか
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