【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
"紅愛の目って綺麗な茶色だよな〜"


"あーわかるかも。薄いし透き通ってるしな"


誰…なの?


声は聞こえてくるのに映像が見えない


"そーかなぁ?私的には黒がよかった"


この声は…私?


"紅愛は今のままで十分可愛いだろ!"


"はいはい。__はほんと紅愛loveだな"


"ったりめぇだろ?俺の__なんだから"


"紅愛は?__の事どー思ってんだよ?"


"んー__は大切な人!以上!"


"………残念だったな"


そして、みんなの笑い声



…なに…これ…


全然こんなの知らない


こんな会話した覚えなんか無い…


これはいつの話?失った記憶の破片?


…わからない、なにもわからない


まるで、思いだすのを拒否しているかのように拒む体


もう、私が誰なのかもわからない





がくっと膝から崩れ落ちる



すると


トントン



と、肩を叩かれる


ゆっくり振り向くと





















『ハヤクオモイダシテヨ』




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