【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
〜翔聖side〜
スースー
俺のベッドで安心したように眠るのは
輝7代目の姫、西条紅愛。
姫といっても俺の彼女なわけではない
紅愛も石に巻き込まれたうちの1人。
頭に手を置き優しく撫でると
「んぅ………」
くすぐったそうに顔を緩める
思わず自分の顔の力が緩むのがわかった
トントン…
その時部屋のドアがノックされた
「なんだ」
「僕。いまちょっといい?」
…透真だ
「あぁ」
そう返事をするとゆっくりドアが開いた
「えっ、紅愛ちゃん?」
透真の視線は俺の後ろ…紅愛に向いていた
「あぁ。部屋で過呼吸になってたから連れて来た」
「そっか…」
透真はそう呟いてほっとした顔をした
透真との付き合いはかれこれ10年以上
紅愛の事も相当気に入ってんだな…
「で、用は?」
そう切り出すと
「あぁ。明日のことなんだけど」
「場所移動すっか」
「そうだね」
紅愛が起きるからな
あいつには俺の言いたい事が全て理解してくれる
例え主語がなくても、あいつには伝わるからそれでいい
もう一度紅愛の寝顔を見ると
俺は部屋を後にした
スースー
俺のベッドで安心したように眠るのは
輝7代目の姫、西条紅愛。
姫といっても俺の彼女なわけではない
紅愛も石に巻き込まれたうちの1人。
頭に手を置き優しく撫でると
「んぅ………」
くすぐったそうに顔を緩める
思わず自分の顔の力が緩むのがわかった
トントン…
その時部屋のドアがノックされた
「なんだ」
「僕。いまちょっといい?」
…透真だ
「あぁ」
そう返事をするとゆっくりドアが開いた
「えっ、紅愛ちゃん?」
透真の視線は俺の後ろ…紅愛に向いていた
「あぁ。部屋で過呼吸になってたから連れて来た」
「そっか…」
透真はそう呟いてほっとした顔をした
透真との付き合いはかれこれ10年以上
紅愛の事も相当気に入ってんだな…
「で、用は?」
そう切り出すと
「あぁ。明日のことなんだけど」
「場所移動すっか」
「そうだね」
紅愛が起きるからな
あいつには俺の言いたい事が全て理解してくれる
例え主語がなくても、あいつには伝わるからそれでいい
もう一度紅愛の寝顔を見ると
俺は部屋を後にした