【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
穏やかな表情のルイ
私は顔を背けた
この裏世界は本当に歪んでいる
真っ直ぐな道なんて存在しないんだ
生きる為に危ない橋でも渡るんだよ
「私はルイが思ってる程キレイな人間じゃない
…だけどいつか自由になる
そのためなら自分の命くらい惜しくないから」
人には人それぞれの守り方がある
大切な人には笑っていて欲しい
そう思って守るために流す涙もある
それぞれの守りたい笑顔とそれぞれ描きたい未来
みな、抱えるものは同じ
だけど平気で強がるんだ
…私は決めた
私は、夜影を潰す
ルイは目を見開いた
「お前…それって…」
「さあどうだろうね?
でも安心して、絶対巻き込まないから」
いつ誰が敵になるかなんてわからない
もし、私が夜影を…冬詩を倒すことに失敗したなら
その始末は多分アレクト、私の隊員に任されるはずだから
皆に人を殺すなんてさせない
「…………………」
何も言葉を発さないルイ。
だけど私は構わずに続ける
「だからさ、あんまり私に関わらないで
…死にたくないんでしょ?」
わかってるよ、最低なことだって
せっかくの希望を踏みにじるような事を言ってる
もう後戻りは出来ない
何としても私は夜影を潰す、
ふと窓を見ると奇妙な程赤く染まった
丸い月が私達を照らしていた
私は顔を背けた
この裏世界は本当に歪んでいる
真っ直ぐな道なんて存在しないんだ
生きる為に危ない橋でも渡るんだよ
「私はルイが思ってる程キレイな人間じゃない
…だけどいつか自由になる
そのためなら自分の命くらい惜しくないから」
人には人それぞれの守り方がある
大切な人には笑っていて欲しい
そう思って守るために流す涙もある
それぞれの守りたい笑顔とそれぞれ描きたい未来
みな、抱えるものは同じ
だけど平気で強がるんだ
…私は決めた
私は、夜影を潰す
ルイは目を見開いた
「お前…それって…」
「さあどうだろうね?
でも安心して、絶対巻き込まないから」
いつ誰が敵になるかなんてわからない
もし、私が夜影を…冬詩を倒すことに失敗したなら
その始末は多分アレクト、私の隊員に任されるはずだから
皆に人を殺すなんてさせない
「…………………」
何も言葉を発さないルイ。
だけど私は構わずに続ける
「だからさ、あんまり私に関わらないで
…死にたくないんでしょ?」
わかってるよ、最低なことだって
せっかくの希望を踏みにじるような事を言ってる
もう後戻りは出来ない
何としても私は夜影を潰す、
ふと窓を見ると奇妙な程赤く染まった
丸い月が私達を照らしていた