【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~



ぼふっ


保健室につくと桐島は優しくベッドに


私を降ろしてくれた


…かなりきまずいんだけど


授業中にしては騒がしい廊下、


時々桐島に目を向けてみるものの


一度もその視線は交わらなかったんだ


「おい」


「え?」


ふと視線を桐島に戻すと


大きな手が私に迫っていた


殴られる!!!そう思って固く目をつぶった


しかし痛みの代わりにきたのは


頬に伝わる暖かい温もりだった


「えっどうし「悪かったな」


え?


「なぜあなたが謝るの?」


「仲間がした事は俺がした事でもある


だから、悪かった」


…そんな綺麗な心を持つ人がいるの?


私は、まだこの人を信用してない


「謝らないで


それに私、怪我してないし大丈夫」


「…嘘つくんじゃねぇよ」


「嘘ついてなんか…きゃっ!ちょっと!」
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