【完】MOON STONE ~美しき姫の秘密~
「……………」
「……」
「…………………」
「…………………………」
「………………」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「く………さ……き……さ……」
誰かが何か言ってる…
「紅愛様!」
うるさい…
閉じてた瞼をゆっくりあげると
「おはようございます。
あと30分で車をお出しします
急いでご支度なさってください」
いうことだけ言って出て行ったこの人
私の専属執事、白石ーshiraisiー
ほとんど表情を顔にださない
けど仕事は完璧にこなす、そんな人
…とりあえず支度しよう
遅れると何を言われるかわからない
エレベーターを使って1階に降りると
ドアの隙間からたくさんの人が見える
まぁ、いつも通りだけど
「はぁ…」
軽くため息をついて扉をあけた