キミの見つけ方

「ありがと。」


「なに捕まってんだよ。ちょっとは自覚しろよな。」




自覚？




「お前は可愛いの！周りの奴等が見てんの！それを自覚すんの！」


「見られてるのは日向でしょ。ほら、女の子がキャーキャー言ってこっち見てるよ？」


「男も見てんの。」


「それは、日向をでしょ。私なんか見るわけないよ～日向はバカだなぁ」





そうだよ。


こんなカッコイイ日向の隣にいる平凡な奴なんか見るわけないよ。

日向に少しでもつりあうようにってお洒落もメイクも頑張ってはいるけど、やっぱり日向には敵わないんだな・・・・




「おい、こら。俺の話聞いてる？」


「聞いてるよ？日向はカッコイイって話でしょ？」


「ちげーよ。何でそーなんだよ；自覚してって話！ほんと危ないから。」



ん～

そう言われても、自分可愛いですって思えってこと？
それって何かただのぶりっ子じゃないですか？！？！




「もういいや。俺が守れば。」


「え？」


なんて言った？


「何でもない！ほら、食べよ」