「笑顔をくれた 」~ありがとうを伝えたい~
主人がどんな気持ちでそんな言葉を口にしたのか、分からなかった。

「生活は大事、でも、私の体は?」

ひねくれた気持ちしか出てこなかった。

しかし現実を見ると、主人も家族みんなも、何ヶ月と給料がなく、私はそんな気持ちを口にする事も出来なかった。

「今現在生活を救ってあげられるのは、私しかいない」

そう思う他はなかったのだ。

「わかった」

そのひと言を口にし、私は美友を実家へ預け、働いた。

残業をしていた為、それからは病院へ行くのも3日に1回になり、夜中をまたぎ病院へ通いました。
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