「笑顔をくれた 」~ありがとうを伝えたい~
“破水”

2月1日、出血がだいぶ治まり、やっと少し落ち着いてひと息つく事ができた。

朝10時、ホッとした気持ちで診察を受けていたはずなのに、その気持ちはほんのわずかで消されてしまい、一気にまた不安へと変わってしまった。

「下側にいる子が破水している」

次々と降りかかってくる災難、これが現実なのだろうか…。

安静にしているどころか、動くことも禁止された。

「辛い、辛い」

何を考えれば、何を思えばいいのか、何もかもがわからなくなっていた私の元に、駆け足で看護婦さんがとんできた。

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