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恐ろしいのに美しい。 様々な角度から、様々な物語が描かれています。世界観も、空気もバラバラで、一見まとまりのない短編集のようにも思えるけれど、すべて読み終えて振り返ってみると、どの物語の中にも『純粋な愛情』が存在するのがわかります。 愛しているから手に入れる。愛しているから汚す、失う。愛しているから身を滅ぼして、愛しているから手が届かない。 救いようのない愛しさが心地よい、とても素敵な作品でした。
もしかしたら、それは物事のある一面しか見えていないのかもしれません。 時にほくそ笑み、時に痛快さを感じ、時に登場人物の狂気に賞賛すら与えたくなる。 そんな作品です。