七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
「ってぇ…」

生馬は叩かれた場所を撫でながら私を睨んだ。

「…何すんだよぉ…」

「生馬が悪いの!!失礼な事 言うから!」

「言ってねぇよ」

「言われたもん!被害者が『言われた』って言ってんだから言われたの!」

「あー、はいはい。悪かったな…」

全く反省が見られない生馬に腹が立ってもう一回 叩いてやろうと鞄を振り上げた時だった。

「ほんとお二人さんは仲が良いよねぇ」

私たちの背後で私にとって嫌味が聞こえた。
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