七人のオオカミ★ﾚｲｶ伝説～高校生活～
私は生馬から目を逸らした。

「で？詳しく聞きてぇ」

「あぁ。うん。だから…てか生馬って何歳の頃から私のこと知ってるんだっけ？」

「えっと…小２くらい」

「そっか。単刀直入に言うと私は神山家の娘じゃなくて桜ノ小路家の娘なのよ。本来ね。でもお父さんの都合で一時期だけ神山さん家に引き取ってもらってて…ほら、はじめの頃は良くしてもらってたけど歳を重ねるに連れて扱いが酷くなってきたの。１回相談したよね？」

「おう…」

「まあ、神山家に引き取ってもらったの小さい頃の話だったから私自身、本当の家のことを覚えてなかったの。だからなのかな？この生活が当たり前で仕方なく思えてきてた。辛かったけどね。」

「…」

「そしてさ、今日もお父さ…神山の方のお父さんに送ってもらってて、いつもの場所で降ろしてもらい、学校に向かって歩いてたら後ろから吾廉がバイクに乗って来たってわけ。」

「吾廉？」

「うん！…あ、３年生の桜ノ小路さんね。」

「あぁ」

「私もまだ分からない事だらけなんだけど吾廉から過去のこと詳しくじゃないけど聞いて今、混乱してるわけ。」

「なるほどな…でさ…３年の吾廉って奴はなんで麗華のこと知ってんだ？」

「あ！それは、吾廉は桜ノ小路家の執事なんだって。」

「執事？」

「うん！本名は仕事上教えれないって私にも教えてくれないの。ほら！吾廉と私の本当の苗字同じでしょ？」

「…確かに。神山で聞き慣れてたから気づかなかった。」

「そういうこと。」
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