七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
「まじか…」

「うん」

「…俺って結局…麗華のこと何も知らねぇんだな。」

「え?」

「…なんでもない。」

ボソッと僅かに聞こえた生馬の本音らしき言葉

こういう時に生馬は男らしくなる。
家での生活が辛くて生馬に相談した時もそうだった。
真剣に聞いてくれて、考えてくれて。
いつもベストな返事をくれた。

「生馬…私…もっと早くから相談してれば良かったね。」

「今頃かよ。当たり前。」

「ふふ。」

そして、こういう時の真剣な表情をする生馬が格好よく見えた。

「麗華、教室…戻るか…」

生馬に『うん!』と返事をしようとしたその時だった。

「桜ノ小路麗華?お前。」
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