七人のオオカミ★ﾚｲｶ伝説～高校生活～

「そう！！だから『マズイ』って言ったのよ！しかも昴流様は学校イチのモテ男だから誰を従えても当たり前。従わない奴は切り落とすって話よ。」

「てか、切り落とすってどゆことよ」

「バカ！昴流様に切り落とされるってことは放っておかれるってこと！もっと言うと自分の家がピンチの時に助けを求めても耳も貸さなくなるってこと！」

「それ…どんだけ財閥に頼る気よ…」

「…麗華？」

突然、楓香の澄んだ声が聞こえたので目を合わせるとものすごく冷めた目をしていた。

「なに！」

「麗華さ、金持ち気取りよね。」

「え？」

「さっきまで悩んでたのにいきなり『私は金持ちだしお父さんに頼めばどうにかなる…だから昴流様に切り落とされてもどうってことない』とか甘い考え持ってるんでしょ！」

「いや、まさか！思ってない思ってない！」

「ほんとかー？」