七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
「ブハッ!」

口を塞いでいた手を取ると楓香は豪快に息を吐いた。

「楓香!!!なんてこと言うのよ!」

「この機会に麗華の気持ち伝えればいっかな~って思っただけよ~」

「いらないお世話!しかも生馬なんて好きじゃないわよ!」

「よく言うわよ~じゃあ、なんで生馬に私が言おうとした時ジャマしたのよ」

勝ち誇ったような楓香のドヤ顔。
正直イライラする。

「別に…そんなんじゃないもん…」

でも言い返すことが無くなってすぐにシュンとする。

「あっははは!!麗華はまだまだ私に勝てんのよ~」

ほんと。
それはどんな場面でも心底そう思うよ。
< 38 / 58 >

この作品をシェア

pagetop