七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
あぁあ。
ある日突然、こんな風にバイクに乗った人が現れて『お嬢様、お迎えに上がりました』なんてセリフを言ってくれる人はいないのかしら。
まあ、私がお嬢様ってのもピンと来ないか…
それでも今の生活が『嘘でした!』的なオチであれば少しは希望が見えるのに。
こんな生活…楽しくない。

くだらない事を考えているうちにいつもの場所で降ろされた。

「ありがとう」

私はそれだけお父さんに言うとバン!と扉を閉めて高校へと向かって歩き出した。
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