七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
「へ?」

予想もしていなかった質問にマヌケな声を出してしまった。
私はしばらく何も言えずにいると彼は『ま、いっか』と言って話し出した。

「オレの名前は桃谷海翔«モモタニ カイト»。3年だよ~✩」

「せ!先輩だったんですか!!」

「ん、そだよ?」

「知りませんでした!!!」

「んー。教えてないから当たり前じゃね?」

「いやいや、それにしても私、先輩に対して態度がデカかったですよね!ごめんなさい!!」

「気にしてないよ~♪てか、逆にそっちの方が関わりにくいし気遣う。」

「あ…はい。」

「で?君の名前は?」

「えっと…神山麗華、1年です。」

「神山…れぃ…っ!!麗ちゃん!!!!」

「っ!?はい!!?」

「君が麗ちゃんか!!」

あの…着いていけません。
てか私。こんな人と知り合いだったっけ?
もしかして、桜ノ小路家の何かとか?
まだ引き取られる前によく遊んでいた近所の子とか?

「あの…大変、失礼なんですが…私のこと知ってるんですか?」

「え?うん。」

「あわわわ!!私!名前聞いたくせに全く分からなくて!ごめんなさい!!」

「え?てか、麗ちゃん。頭上げて。しかもその態度、気遣うって言ったじゃん。そもそも麗ちゃんがオレの事知らなくて当然だし。」

「え?…当然?」

「うん。…だってオレ、吾廉のダチだし。」
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