七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
吾廉。
出たよあの執事。
またペチャクチャといろんな人に…

「麗ちゃん?大丈夫?」

いきなり俯いた私に桃谷先輩は優しく問いかける。

「はい…大丈夫です。桃谷先輩、ありがとうございました。」

「うん。…何もしてないけど。てか桃谷先輩じゃなくて海翔でいいよ」

「さすがに呼び捨ては…あ!じゃあ、海翔さんで!」

「お、おう。」

「ありがとうございました。私、そろそろ教室に戻りますね?」

「そう?分かった。なんか、悩んでるんなら言えよ?話くらいは聞けるからな?」

「はい!ありがとうございます。」

「へーいへーい!」

「それでは!さよ「麗華様!!」

海翔さんに挨拶をしてる途中、第三者に遮られた。
私は振り返った。

「吾廉。」

「麗華様!!…どうしてここに桃谷さんが?」

吾廉は私の隣にいる海翔さんに気づくとそう言った。
それにしても吾廉、友達にもさん付け。

「おお~、なんか麗ちゃんが落ち込んでたからさ♪」

「麗華様が?」

海翔さんから聞いた吾廉は私の方へ振り返る。

「あぁ…大したことじゃないのよ?」

「麗華様。何かあったのですか?」

「いや…考えることが多かっただけ。」

「考えること…もし良ければ私にも話していただけませんか?」

「え?」
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