七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
―ガチャ!
お父さんと何年かぶりの会話。
緊張するけどそんなこと言ってられない。
まずは私の気持ちを聞いてもらわなきゃ。
ふぅ~と深呼吸をしてから携帯番号へ電話をかけた。
―プルルル…プルルル…プルルル…
4コール目くらいで通じた。
『はい。桜ノ小路です。』
透き通るような落ち着く声。
この声を昔聞いていたことを考えると懐かしさで涙が流れてきそうになった。
「も、もしもし…お、お父さん?」
『…麗華か?』
「う、うん」
緊張のせいか噛みすぎて恥ずかしい。
なんか好きな人に初めて電話したみたい。
『そっか…。吾廉くんからは話は聞いたかな』
「…聞いたよ」
『ごめんな…悪かったな。迷惑もかけたし』
「ううん。大丈夫だよ。それより、今日言いに行くんでしょ?あの…神山の…お父さんお母さんに…」
『ああ。申し訳ないんだが。父さん仕事が忙しくて抜けれそうにないんだ。だから吾廉くんと行って話してきてくれないか?』
「…あのさ、私。お父さんの娘なんだよ?吾廉の娘じゃないし神山の…一時期は娘だったけど今はもう違う。自分の都合で娘を預けたのに引き取りの話になんで仕事を理由にしてお父さんは来てくれないの?おかしいよ。私が神山のお父さんお母さんに言っても納得してくれるハズがないよ。吾廉にだって迷惑掛けっぱなし。分かってるの?」
『ああ。そこは十分承知。分かっているよ。でも仕事があるんだ。分かってくれないか?』
「…私を神山さん家から引き取るのより仕事の方が大事なの?」
『そんなことはないよ』
「じゃあ、なんで!!私はお父さんから言ってもらいたいよ!」
『麗華…。』
「…今日、そんなに忙しいなら私。まだ家に帰るわけにはいかないよ。お父さんが神山のお父さんお母さんと話せる日に私を引き取りに来て。じゃなきゃ…嫌だ。」
『気持ちは分かるが、父さんは麗華が心配なんだぞ?』
「心配ならなんでもっと早く引き取ってくれなかったの!!」
『…』
「結局、黙り込んで…。理由なんてないんじゃん!」
『…ごめんな…麗華。』
「もういい。謝るくらいなら態度に現してほしいよね」
お父さんと何年かぶりの会話。
緊張するけどそんなこと言ってられない。
まずは私の気持ちを聞いてもらわなきゃ。
ふぅ~と深呼吸をしてから携帯番号へ電話をかけた。
―プルルル…プルルル…プルルル…
4コール目くらいで通じた。
『はい。桜ノ小路です。』
透き通るような落ち着く声。
この声を昔聞いていたことを考えると懐かしさで涙が流れてきそうになった。
「も、もしもし…お、お父さん?」
『…麗華か?』
「う、うん」
緊張のせいか噛みすぎて恥ずかしい。
なんか好きな人に初めて電話したみたい。
『そっか…。吾廉くんからは話は聞いたかな』
「…聞いたよ」
『ごめんな…悪かったな。迷惑もかけたし』
「ううん。大丈夫だよ。それより、今日言いに行くんでしょ?あの…神山の…お父さんお母さんに…」
『ああ。申し訳ないんだが。父さん仕事が忙しくて抜けれそうにないんだ。だから吾廉くんと行って話してきてくれないか?』
「…あのさ、私。お父さんの娘なんだよ?吾廉の娘じゃないし神山の…一時期は娘だったけど今はもう違う。自分の都合で娘を預けたのに引き取りの話になんで仕事を理由にしてお父さんは来てくれないの?おかしいよ。私が神山のお父さんお母さんに言っても納得してくれるハズがないよ。吾廉にだって迷惑掛けっぱなし。分かってるの?」
『ああ。そこは十分承知。分かっているよ。でも仕事があるんだ。分かってくれないか?』
「…私を神山さん家から引き取るのより仕事の方が大事なの?」
『そんなことはないよ』
「じゃあ、なんで!!私はお父さんから言ってもらいたいよ!」
『麗華…。』
「…今日、そんなに忙しいなら私。まだ家に帰るわけにはいかないよ。お父さんが神山のお父さんお母さんと話せる日に私を引き取りに来て。じゃなきゃ…嫌だ。」
『気持ちは分かるが、父さんは麗華が心配なんだぞ?』
「心配ならなんでもっと早く引き取ってくれなかったの!!」
『…』
「結局、黙り込んで…。理由なんてないんじゃん!」
『…ごめんな…麗華。』
「もういい。謝るくらいなら態度に現してほしいよね」