七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
「ああ~♡あの後ろ姿はいつ見ても格好いいわ~ってか?」

突然、話しかけられビクッとした。

「っ!!楓香!!」

「よっ!」

こんな軽々しく挨拶してくれて嬉しいっちゃ嬉しいけど…さっきの出来事を思い出せばイライラが込み上げてくる。
私はプイッとそっぽ向いて楓香を無視した。

「麗華あ~!!」

「…」

全然、私が反応しないので楓香は観念したように謝った。

「私が明るく接すれば麗華の機嫌も治るかな~?なんて考えてたけど無理だったみたいね。ごめんね。麗華。」

「ちょっと!!謝るのいいけど最初の余計!」

「あっはははは!!すまんすまん」

全く反省の姿が見られない楓香。
まあ、この子は元々こういう子だから仕方が無いのかもしれない。
こんなやり取りをしててもキリがなくなるから許してやった。

「てか楓香。生馬のこと…大きな声で言うのやめて。なんか…皆に聞かせてるみたいじゃん」

「ああ~!ごめんごめん!そんなに私って声デカイ?」

「でっかい!!」

自覚ないんですか!!と心の中で突っ込む。

「ごめんね。で?麗華は桜ノ小路先輩を待ってるの?」

「そーだよ」

「ふーん…。私も付き合ってあげよっか!」

「え、いいよ。もうすぐ来ると思うし。」

「私、今日は予定ないから暇だよ~ん☆」

「そう?…じゃあ、お言葉に甘えて。」

「ふふ♪そぉ来なくっちゃ!」
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