七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
家から学校近くの電車通りまで車で約30分。
だからきっとバイクで家まで約40分。

バイクでしばらく進むと吾廉が口を開いた。

「バイクには慣れましたか?」

エンジン音がうるさくてよく聞こえない。
何喋ってるのかは、まあ分かるけど。

「慣れるわけないじゃない。」

「そうですか?先程のような恐怖感は無いんじゃないかと思いますけど。」

「吾廉って…意地悪なのね。」

「そんなことありませんよ。」

「嘘…。いつもならもっと優しい言葉を掛けてくれるじゃん。」

「いつもって…会ったのは今日が初めてかと」

「やぁ~!!そうだけど…なんかあるじゃん!すごく身近に感じること!」

「分かってますよ。」

「ドS吾廉。」

「いいんじゃないですか?ドS。」

「酷い…」

「フフ…申し訳ございません。」

「…ほんと吾廉って…」

「どうしました?」

「ううん…なんでもない」

学校にいる時にも思った。
でもそんなのがない訳ないんだ。
吾廉には吾廉なりにあるんだ。























『プライド』が…
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