七人のオオカミ★レイカ伝説~高校生活~
私を後ろから支えてくれる大きな手。
私を全て任せられる大きな体。
吾廉が私を支えてくれた。
そしてお母さんに言った。
「初めまして。私は桜ノ小路吾廉と申します。もうご存知かと思いますが桜ノ小路…麗華様の旦那様に雇われた執事です。この度はご連絡もせずいきなりお訪ねしてしまい申し訳ございませんでした。しかしたった今、貴方様が申されたことも含めお話があってお伺いしました。どうかお話をさせてもらえませんか?」
吾廉がそう言うと見る見るうちにお母さんの顔が引き攣ってきた。
「桜ノ小路…今頃なんの用なの?約束の日はまだまだ先だと思ってたけど、違ったのかしら」
「その事についてです。…立ち話も辛いので中に入れてもらえませんか?お茶でも飲みながらゆっくり話をしませんか?」
「ええ…いいわ。入りなさい。」
「ありがとうございます。」
お母さんに案内されて吾廉は私を連れて中に入った。
案内されたのは居間。
私が帰って来てから掃除をさせるつもりだったのか部屋の中が散らかったままだった。
「もし良ければお掃除をさせてくださいませんか?」
吾廉がお母さんに言ったので私が慌てて答えた。
「吾廉、いいわよ。私がやる。吾廉はソファーに座ってて。」
吾廉は『しかし』と続けようとしたがお母さんの言葉によってそれは阻止された。
「そうね。他人に掃除をさせるほど私は酷くないわよ。ここの家の人間だし、麗華にやらせなさい。」
そして私は掃除を始めた。
吾廉はそんな私に一礼をしてくれた。
それにしても本当に汚かった。
まるで私に嫌がらせでもするように…。
嫌がらせなんだろうけど。
「で?さっきも言ったけどなんの用なの?」
お母さんは私が掃除をしていてもお構いなしに話を進めた。
「旦那様がお約束よりも早めに麗華様をお引き取りになりたいと申しておりまして。」
「は?早すぎなんじゃないの?約束と違うじゃない!!」
「はい。ですから!お金はそのまま変わらずの値段で、ただこちらの要望で早めにお引き取りたいだけです。」
私を全て任せられる大きな体。
吾廉が私を支えてくれた。
そしてお母さんに言った。
「初めまして。私は桜ノ小路吾廉と申します。もうご存知かと思いますが桜ノ小路…麗華様の旦那様に雇われた執事です。この度はご連絡もせずいきなりお訪ねしてしまい申し訳ございませんでした。しかしたった今、貴方様が申されたことも含めお話があってお伺いしました。どうかお話をさせてもらえませんか?」
吾廉がそう言うと見る見るうちにお母さんの顔が引き攣ってきた。
「桜ノ小路…今頃なんの用なの?約束の日はまだまだ先だと思ってたけど、違ったのかしら」
「その事についてです。…立ち話も辛いので中に入れてもらえませんか?お茶でも飲みながらゆっくり話をしませんか?」
「ええ…いいわ。入りなさい。」
「ありがとうございます。」
お母さんに案内されて吾廉は私を連れて中に入った。
案内されたのは居間。
私が帰って来てから掃除をさせるつもりだったのか部屋の中が散らかったままだった。
「もし良ければお掃除をさせてくださいませんか?」
吾廉がお母さんに言ったので私が慌てて答えた。
「吾廉、いいわよ。私がやる。吾廉はソファーに座ってて。」
吾廉は『しかし』と続けようとしたがお母さんの言葉によってそれは阻止された。
「そうね。他人に掃除をさせるほど私は酷くないわよ。ここの家の人間だし、麗華にやらせなさい。」
そして私は掃除を始めた。
吾廉はそんな私に一礼をしてくれた。
それにしても本当に汚かった。
まるで私に嫌がらせでもするように…。
嫌がらせなんだろうけど。
「で?さっきも言ったけどなんの用なの?」
お母さんは私が掃除をしていてもお構いなしに話を進めた。
「旦那様がお約束よりも早めに麗華様をお引き取りになりたいと申しておりまして。」
「は?早すぎなんじゃないの?約束と違うじゃない!!」
「はい。ですから!お金はそのまま変わらずの値段で、ただこちらの要望で早めにお引き取りたいだけです。」