黒
―――今日は、満月なんだね。
金髪の青年・鳴門(ナルト)が満月を自室で、仰ぎ見ていた。
鳴門は、普段眼鏡をしていないのだが、机にはパソコンと一緒に眼鏡があった。
再び鳴門は机に向かい、眼鏡をはめた。
続きを打つためには眼鏡が必須になってしまったのだ。
いつからだったろう…
眼鏡がなければ小さいものは、見落とすようになったのは。
『さて、続きをやるってばよ!』
自分に言い聞かせるように声に出して、パソコンに向き直った。
口癖は、幼い頃のまま…