秘密のドアが開く
そうよ、昨日のアレだって人助けって言うか.....同情みたいな


この気持ちは.....


「城ヶ崎!!」


名前を呼ばれて振り返ると


肩で息をしている



「春川く....」


「昨日」


「俺の代わりにバイト行ったって本当?」


「店長から電話あって
色っぽい女子高生がシフト入ったって
それ、城ヶ崎が....」

「別に」


「私はこないだもらった
割引券でたまたまカラオケ屋行ったら
手伝うことになっただけだから」


......よかった。



体調良くなったんだ



よかった.....


「城ヶ崎....」



「....なんかわかったかも」


「城ヶ崎が【魔性の女】って言われる理由」


え?



くいっ

そう言うと私のスクバの

肩紐をひっぱって

私の肩に後ろからおでこを乗せて来た



ぽすっ.....



......///////



「おかしいよな
城ヶ崎の笑った顔みんなに見て欲しかったのに.......」



「今は誰にも見せたくない」


そんなこと言わないで.....


「本当昨日はありがとう城ヶ崎」


だめだよ。やめて。



早く振り払わなきゃいけないのに


心臓が高鳴る....

体が動かない



扉が開いてしまう......



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