秘密のドアが開く
【魔性の女】

今更あの程度の陰口


「どーってことないわーーっ!」

「武田のアホーーっ!」


「ふぅスッキリしたー」

「やっぱストレス解消には
ヒトカラ(1人カラオケ)が1番
この店駅から離れてるし
うちの学生の利用全然ないし...」

ゴトンッ

スクバがソファから落ち

中身が全部でた


そこに一枚の紙が

【よかったら今度遊びに行かない?
連絡待ってる090ー###ー###
武田】


「私だって【本気】だったよ....」


私の気持ちはいつも【本気】と認めてもらえない

誰かの恋のライバルにはなれても
彼女にはなれない

選ばれるのはいつも

私とは真逆の女の子


もう恋愛なんか信じないっ.....

だから.....私は

鍵のをかけた。


心の底の重い扉

厳重に頑丈に

もう二度と簡単にときめいたりしないように


「なによこんな手紙....
誘ってきたのは向こうなのに....」


「ちょっと.....エロい見た目してるからって簡単にヤレるとか思ってんじゃねーーー」

イライラして紙をグチャグチャにしてしまった

そのとき....ガチャッ

「お待たせしましたレンティーで.....す?」


「え?」


え?


え?


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