秘密のドアが開く
職員室をでで昇降口に向かおうとした時

「城ヶ崎さん」


あ....

「委員会の仕事もう終わったの?」


この子確か春川君と一緒にいる

「えぇ、まぁ....」


牧田華月(マキタカヅキ)さん


「大変でしょ?雑用ばっかで
もしあたしに何かできることかれば....」

あ、もしかして


「もしかして委員会交代したいと?」

「そっ、そんなもう決まったことなのに!!」

図々しいこと言わないよ!
と焦り始める牧田さん



いい子だなこの子....

「ただあたし1年の時、健真と一緒にクラス委員やってたから
健真のことが心配で....」


「だから、お願い城ヶ崎さん
健真のこと弄ぶとかそーゆーことだけはやめてください」


「健真は優しいから昔からクラスで浮いてる子とかほっとけないタイプで
その優しさに漬け込むようなことはしないで欲しくて....」

あぁ....そうか

あの子は春川君の事が好きなんだ。


何も言えなかった


私はやっぱりそうにしか見えないのか

慣れてたつもりだったけど

あー言われるとやっぱ少しダメージ受けるな。


まー弄んだこともそんなことする予定もないんだけど

でも、彼女にとって私は嫌な障害物で


って、またいつものポジションか....


鍵をかけといてよかった....
< 8 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop