契約彼女~His Love~
ーーー何もかもがイヤになっていたあの頃の僕
未来(あす)が見えなくなっていたあの頃の僕
《アイジョウ》を知らない僕
そんな僕を救ってくれたのが君だったんだよね
君は僕にいろいろ教えてくれた
君は僕の未来(あす)への道を見つけてくれた
二人で《アイジョウ》を分かち合ったね
君は鎖に捕らわれながらも、僕を救ってくれた
ありがとう、咲希。
君のおかげで僕は幸せだったよ
「慎也様、そろそろお時間です。」
「あぁ、わかったよ・・・」
だから次は、僕が君を幸せにするよ
君を捕らえる鎖を断ち、君を自由にしてあげる
そのためなら、僕はどうなったっていい。
咲希。だから、どうか幸せになってください・・・
それが、僕のしあわせになるから。
どうか、君がいつまでも笑顔でいれますように・・・
「さて、と・・・」
ザー ザー
「雨か・・・。ふふっ、なんだか懐かしいなぁ・・・」
確か、君と出会ったのもこんな日だったよねーーーーー