アンサー~ただ1つの答えを求めて~
「駿。話あるんだけど、終業式終わったら、教室残ってて?」




「おう」



今は二学期も終わり、明日から冬休みに入る。


3年生は、三学期ほとんど学校には来ないから、早くケジメつけとこって思って。





校長の長い話も終わって、早くも放課後。





教室には私と駿だけ。






「話って?」




ゴクン





「告白の返事、なんだけど。





ふぅ













私………












私、やっぱり海翔が好きみたい。

駿は親友で居れなくなるのは嫌だから付き合おかなとも考えた。



でも、それじゃだめって気付いたし
駿に悪いから



だから、私と親友のまんまでいれないですか?」






「うぅん。悩ませてごめん。


俺は理穂が海翔の事好きなの知ってたしね」




「え……私自覚したの最近だよ?」





「理穂は昔から癖があるんだよ



好きな人を目で追い、後ろ姿までしっかり見てる。



俺はそんな理穂にも惹かれてたし



悩ませてごめんな。



考えてくれてありがと」





「本当、親友なんだからね。ばか



これからも、よろしくね」








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